当社グループは、「限りある地球資源を有効活用し、業を通じて社会に貢献する」を企業理念として、「貴金属事業」「環境事業」「食品事業」を3本の柱として、幅広く事業を展開しています。

 

貴金属関連事業は、貴金属の回収製錬及び貴金属地金、化成品、電子材料等の販売を行う「貴金属事業」と、産業廃棄物の収集運搬、中間処理を行う「環境事業」で構成されております。

貴金属事業では、化成品、電子材料等の製商品販売や貴金属リサイクル原料回収の拡大に取り組むとともに、省金化等の事業環境の変化にも対応し、貴金属回収技術の向上を進めております。また、エレクトロニクス業界等の顧客ニーズに応えた製商品の開発や、自動化・省力化による効率改善などの研究開発も積極的に行い、事業の差別化を進めております。

また、環境事業では、当社グループが所有する廃酸・廃アルカリ処理設備や全国の許認可網及び物流ネットワークを活用しつつ、顧客ニーズに対応してサービスを拡大し付加価値の向上に努め、産業廃棄物処理受託の拡大を進めております。

 

食品関連事業は、水産品、農産品、畜産品等の食品加工原材料の販売及びその運搬を行っております。

当事業では、世界的な穀物需要の増加や水産資源の枯渇などを背景に、食品原料調達の困難さが増す中で、仕入先との関係強化、新産地開拓、新規の食材開発を進め、当社グループがこれまでに培った品質保証に関するノウハウを活かし、安全・安心且つ高品質で安定的な食品原料の供給によって差別化を図り、変化する顧客ニーズを的確に捉えて事業の拡大を目指しております。この中で、為替変動などのリスクにも適切に対処するとともに、収益性の改善にも努めております。また、各海外現地法人を活用し、良質な供給ソースの確保とともに、新規顧客の開拓を進めております。

 

2021年3月期の各セグメントごとの概況につきましては、以下の通りです。

貴金属関連事業

当事業の主力顧客であるエレクトロニクス業界は、新型コロナウイルス感染症による影響を受けながらも、自動車市場の回復、リモート需要の拡大に伴うPCやサーバーの好調、5Gの進展に伴うインフラ整備の拡大などを背景に、下期にかけて電子部品・デバイス分野の生産活動には活発化の傾向が見られる結果となりました。このような状況の中で、当社グループの貴金属関連事業では、産業廃棄物の処理受託は減少したものの、貴金属リサイクルの取扱量は増加し、金製品等の販売量増加に加え貴金属相場の上昇もあり、売上高及び営業利益は前連結会計年度に比べ増加しました。

 

これらの結果、当該事業の売上高は153,087百万円(前連結会計年度比17.1%増)、営業利益は6,833百万円(前連結会計年度比38.5%増)となりました。

 

食品関連事業

当事業の主力顧客である食品製造業界は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、巣ごもり需要などにより個人消費に一時的な回復は見られたものの、外食産業や土産物販売の低迷に伴う業務用食品の需要低下やインバウンド需要の縮小などから、年間を通じて全体的に厳しい状況となりました。このような状況の中で、当社グループの食品関連事業では、農産品は販売量及び売上高共に増加し、畜産品では販売量は減少したものの売上高は増加しましたが、水産品は販売量は増加したものの売上高は減少し、全体の売上高は前連結会計年度に比べ減少しました。

 

これらの結果、当該事業の売上高は78,550百万円(前連結会計年度比2.2%減)、営業利益は1,204百万円(前連結会計年度比7.9%減)となりました。

セグメント別売上高及び営業利益の推移

(百万円)
2017.3 2018.3 2019.3 2020.3 2021.3
 売上高
  貴金属関連(百万円) 102,219 120,492 132,771 130,726 153,087
  食品関連(百万円) 60,834 69,691 75,566 80,325 78,550
 営業利益
  貴金属関連(百万円) 1,856 3,407 3,444 4,933 6,833
  食品関連(百万円) 1,104 1,470 1,503 1,307 1,204